競輪用語集〜さ行


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま-わ行


ざいこうせいせき【在校成績】
日本競輪学校での訓練時に行われる模擬競走での成績。
さし【差し】
1.追込と同義。ゴール前の直線で前の選手を追い抜くこと。
2.差したことにより、に絡んだときの決まり手。「追込」と表記されることもある。
さばく【捌く】
レース中に、自分が有利になるように、イン切りをしたり、競りをしたりするなど、さまざまな動きをすること。他の選手をどかして自分の位置を確保することを指す場合が多い。
サマーナイトフェスティバル
2005年度に始まったナイター開催のG IIレース。第1回はその年前半のF I以上のS級優勝者を集めて初日予選9個レースの1着のみが翌日の決勝に勝ち上がるシステムで川崎競輪場で行われた。
さんけいオート【三競オート】
公営競技をひと括りにした俗称。「競」輪、「競」馬、「競」艇、「オート」レース。三競オートがすべて揃っている県は、群馬、埼玉、福岡。
さんさん
周長333メートルのバンクの俗称。他のバンクは普通に「よんひゃく」「ごひゃく」と呼ばれる。
さんぶんせん【三分戦】
ラインが3本できるレース。各ラインがきっちり3人ずつ揃うことを「きれいな3分戦」と表現することも。
さんれんしょうしき【三連勝式】
1着、2着、3着の車番を当てる賭式。買った車番のどれが1着でもかまわないのが車番三連勝複式で、1着2着3着を順番通り当てなければいけないのが車番三連勝単式
じあし【地脚】
比較的長い距離をトップスピードで踏める脚質。その脚質を持った選手を「地脚型」といい、徹底先行タイプに多い。反対に、距離はそれほどでもないが、ダッシュ力があり、短い時間にトップスピードに持っていける選手を「スプリンター型」といい、捲りを好む選手にこのタイプが多い。
ジースリー【G III】
2001年度から実施されたレース格付けのひとつ。従来の記念競輪が相当する。
ジーツウ【G II】
2001年度から実施されたレース格付けのひとつ。従来の準特別競輪ふるさとダービー、共同通信社杯)に加え、新設の東西王座戦、ヤンググランプリが相当する。2005年度にサマーナイトフェスティバルも追加された。2009年度からはふるさとダービーが廃止された。また、共同通信社杯が春/秋の年2回開催となり、それぞれ「春一番」「秋本番」という、どこまで本気かわからない愛称が付けられたが、2012年度からは“若手の登竜門”の位置づけで年1回開催に戻された。同じく2012年度より東西王座戦が、高松宮記念杯との趣旨の重複により廃止となった。
ジーピー【G P】
2001年度から実施されたレース格付けのひとつで、もっともグレードが高い。年末のKEIRINグランプリが相当する。というか、KEIRINグランプリのためだけの格付け。
ジーワン【G I】
2001年度から実施されたレース格付けのひとつ。従来の特別競輪が相当し、KEIRINグランプリを除くと競輪界最上位のレースとなる。具体的には競輪祭、日本選手権競輪(ダービー)、高松宮記念杯競輪、寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント、オールスター競輪、全日本選抜競輪。G Iの優勝者はタイトルホルダーとされる。2008年のS級S班創設に伴い、2009年度からはS班中心のSSシリーズ風光る、SSカップみのりという、まるで農協のキャンペーンのようなヘンテコな名前のレースが開設されたが、S班が9名に削減されたこともあって2011年末に廃止になった。
ジェイケイエイ【JKA】
2008年度より日本自転車振興会がオートレースの日本小型自動車振興会を吸収合併して発足した新財団法人の名称。その呼び名については「個々の文字がそれぞれ何を意味するかではなく、競輪とオートレースのイメージを包括する名称としてJKAと名づけた」という意味不明の説明がなされた。
ジカ
真後ろにつける、といった意味。「直づけ」の略。
しこうしゃ【施行者】
競輪を主催する者。競輪では地方自治体(もしくは複数の自治体で作った組合)。
じこてん【事故点】
失格重大走行注意走行注意によりそれぞれついてしまうペナルティ。失格は3点で、その点数分評価点から差っ引かれてしまう。
じざい【自在】
展開やメンバーに応じて、逃げ捲り追込と、なんでもこなす選手、または戦法
しせつかいぜんけいりん【施設改善競輪】
月6日(2節)のほかに、競輪場施設の改善資金を集めるために実施が認められている開催。あくまで「施設をよくしたいから車券を買ってね」というもので、「施設がよくなったから来てね」というものではない。
しっかく【失格】
競走中に、極めて危険な行為や無気力な行為をしたときに、選手に与えられるペナルティ。失格になると、順位や競走得点、賞金は与えられない上に、即日「お帰り」となって、翌日以降開催が残っていても出場できない。事故点は3点。競り合いなどで、相手を外に押し上げたり、逆に内に押し込んだりした結果、落車させてしまった場合は、十中八九失格になる。
じつようしゃれーす【実用車レース】
競輪草創期に行われた、競技用のピストレーサーではなく、市販されているような普通の自転車を使ったレース。
じてんしゃきょうぎほう【自転車競技法】
公営ギャンブルたる競輪を合法としている根本の法律。1948年に制定されている。
じのり【地乗り】
選手紹介
じみや【地見屋】
当り車券が落ちていないか地面を見てばかりいる輩。競輪場に限らず、ギャンブル場には必ずいる。「拾い屋」ともいう。中には落ちている車券を片っ端から自動払戻機に突っ込む者もいる。落ちているものを拾って商売する地見屋は、江戸時代にはそこそこいたらしい。
しゃたいこしょう【車体故障】
レース中の接触などにより車体に異常をきたすこと。車体故障のままゴールすれば事故入線、棄権すれば事故棄権となる。
しゃばんさんれんしょうたんしき【車番三連勝単式】
1着、2着、3着で入線する車番を順番通りに当てる賭式。略して「三連単」。組み合わせは504通り。
しゃばんさんれんしょうふくしき【車番三連勝複式】
1着、2着、3着で入線する車番を順不同で当てる賭式。略して「三連複」。組み合わせは84通り。
しゃばんにれんしょうたんしき【車番二連勝単式】
1着、2着で入線する車番を順番通りに当てる賭式。略して「二連単」もしくは「二車単」。組み合わせは72通り。
しゃばんにれんしょうふくしき【車番二連勝複式】
1着、2着で入線する車番を順不同で当てる賭式。略して「二連複」もしくは「二車複」。組み合わせは36通り。車番二連勝単式導入後しばらくは、早い時間のレースは車番二連勝複式だった。
ジャン
打鐘の俗称。競輪の華である。大宮・西武園の場内実況アナの得意の台詞は「遠く回ってジャンであります」。
しゅうかい【周回】
バンクを回ること。レースにおいては、発走からレースが動き出す赤板あたりまでのことをいう。
しゅうかいごにん【周回誤認】
周回数を勘違いして、最終バックストレッチなど本来のゴール以外の地点でハンドルを投げるなどのゴールインの動作をしてしまうこと。失格となる。
じゅうしょうしき【重勝式】
複数レースを対象とした賭式のこと。戦後の一時期、競馬で発売が行われたようだが、その後廃止された。2008年、平塚競輪場が「チャリロト」、立川競輪場が「Kドリームス」の愛称で導入し、これが競輪界初の重勝式車券となる。会員制、ネット販売など、従来の車券とは発売方法が異なる。キャリーオーバーを採用し、配当金額の最大値は12億円。
じゅうだいそうこうちゅうい【重大走行注意】
競走中の危険な行為などについて、失格とはならないまでも、悪質と認められたときに選手に与えられるペナルティ。よく「重注」と略される。事故点は1点。
しゅうちょう【周長】
バンクの1周の距離。国内の競輪場では、333m(前橋競輪場は335m)、400m、500mの3種類。
しゅどうけん【主導権】
勝負どころで先行すること。逃げ
じゅんきねんけいりん【準記念競輪】
いわゆるS級シリーズのこと。
じゅんとくべつけいりん【準特別競輪】
特別競輪に次ぐ規模の開催。共同通信社杯、ふるさとダービー(年3回)があった。2001年から新設の東西王座戦、ヤンググランプリを加えてG II格付けとなった。
じょうがい【場外】
開催場所以外で車券を発売する窓口。開催競輪場以外の競輪場での臨時発売を「場間場外」、場外専用施設での発売を「専用場外」という。
しょうしゃとうひょうけん【勝者投票券】
車券の正式名称。
しょうぶふく【勝負服】
レース時に選手が着用するユニフォームのこと。このユニフォームとヘルメットカバーは競輪場の備品である。1着になった選手が喜びでユニフォームをスタンドに投げ込むシーンがたまに見られるが、関係者は内心「備品を勝手にプレゼントするな」と思っているかも。
じょうないじっきょう【場内実況】
競輪場内で流される実況中継。競輪場から委託された業者がやっている。実況アナウンサーは業者の社員か、その業者と契約したアナウンス事務所所属もしくはフリーのアナウンサー。だから、「東京電設工業」などという、およそアナウンサーがいるとは思えない名前の会社が所属先だったりする。
じょしけいりん【女子競輪】
文字通り、女子による競輪。競輪草創期から行われており、1964年に廃止、選手は全員登録抹消された。しかし、競輪人気回復施策のひとつとして復活が検討され、2012年度に再開されることが決まった。
じりき【自力】
逃げ捲りなど、自ら動くこと。動く選手にくっつく他力本願の「マーク」と対となる言葉。
しんかけしき【新賭式】
2001年11月の前橋競輪場、立川競輪場より順次導入された新しい賭式(車番三連勝単式車番三連勝複式車番二連勝複式[復活]、枠番二連勝単式[復活]、拡大二連勝複式)のこと。
しんぎぶいてぃーあーる【審議VTR】
赤旗審議があったレースで事後に流される審議部分のレースVTRのこと。
しんじんおう【新人王】
小倉競輪祭で行われる、デビュー3年以内の選手による新人王戦の優勝者。新人王戦は、以前はS級競輪王戦と同様に、勝ち上がりのトーナメント方式で行われていたが、1999年より選抜された9人による一発勝負のレースとなった。2001年度より競輪祭と切り離され、新設のヤンググランプリに置き換えられた。
しんぱんいん【審判員】
そのまんま、レースの審判をする人。競輪では、審判長、副審判長および各コーナーの走路審判員がいる。
すえ【末】
レースの最後の時点で残っている脚力。「末が甘い」といえば、主として自力型の選手に対し、ゴールまで脚力が持たない傾向にあることを指す。
スジ【筋】
ラインのこと。同じラインでそのまま1着2着になることを「モロスジ」「ドスジ」、違うラインの選手同士で1着2着になることを「スジ違い」という。
スピードチャンネル
CS「スカイパーフェクTV!」などで放送している競輪専門放送局。「スカイパーフェクTV!」では390〜395チャンネルの6チャンネルまとめて視聴料は月1260円。
ズブズブ
ゴール直前、先頭にいた選手が、二番手、三番手の選手にかわされること。「ズブリズブリと差される」ところからきている。(例)あの野郎、逃げ切るかと思ったらズブズブ食らいやがった。
スプリントレース
最終バックストレッチまでは自分が有利になるよう徐行(ペースを落として牽制)することが認められたレース。自転車競技スプリントの集団版。人気がなかったので今では行われていないが、競技規則上は今なお生きていたりする。このほか、過去に行われたレース形態としては、ミス・アンド・アウトレース(周回ごとに最下位の選手を除外するレース)、ポイントレース(自転車競技にあるのと同じ、周回中の順位に応じて得点を与え、それを競うレース)、クロスレース(びわこ競輪場で行われた、8の字コースを走るレース)などがある。
スリットカメラ
写真判定用にゴール位置に設置されている特殊カメラ。縦に長いスリットによってゴールラインのみが映るようになっており、フィルムは自転車の速度にあわせて高速回転する。現像すると、選手の姿がゴールラインを通過した順に並ぶ。普通の写真は広い範囲の一瞬を切り取るものだが、スリットカメラの写真はゴールラインというごく限られた場所の時間経過を写したものとなり、その写真全体がゴールラインである。
せいこうほう【正攻法】
周回中、先頭の位置(先頭誘導員の真後ろ)におさまった選手もしくはライン。「前受け」などともいう。
せつ【節】
一開催の単位。普通、競輪は月に6日開催され、普通はこれを前後3日ずつ、前節、後節に区切って、それぞれ3日制のトーナメントを行ない優勝を競う。ただし、記念競輪は1節のみの4日制。特別競輪などは1節4日制と1節6日制がある。競輪開催は年72日と決まっているので、間に記念競輪などが入ると、その日数調整のため、普通競輪などでも4日制トーナメントが組み込まれる。
せり【競り】
ひとりの選手の後位を巡ってふたり以上の選手が位置を取りあうこと。厳しくなってきているとはいえ、ヘッドパンチや押し上げくらいは当たり前だが、やり過ぎると失格を食らう恐れも。相手を落車させるとほぼアウトなのが現状。競りに強いことが優秀な追込型の条件。
ぜんけん【前検】
たぶん「前日検査」の略。開催前日に行われる身体検査、車体検査。選手は前検日に競輪場入りし、途中欠場しない限り、最終日まで世間との接触は許されない監禁生活となる。
せんこう【先行】
ラインの先頭に立って逃げたり捲ったりすること。逃げに限定していう場合もある。先行する選手が1人だけのメンバー構成のことを「先行一車」というが、本当に自力を使える選手が1人しかいないレースを指すこともあれば、自力を使う選手は他にもいるが逃げが主戦法の選手は1人だけのレースを指すこともあり、結構適当に使われている。
せんしゅしょうかい【選手紹介】
レース前に、次のレースに出場する選手がバンクを2周程度して行なう自由走行。ここで各選手はラインの形成や並びをアピールする。「顔見せ」「脚見せ」「地乗り」などともいう。競馬でいえばパドック、競艇でいえば展示、オートでいえば試走に相当する。選手紹介で競りの意志を示した以上は、レース本番でも競るのが基本。
せんせい【先生】
滝沢正光に付けられたニックネームらしきもの。人格者ゆえにいつの間にかそう呼ばれるようになったのか、解説者の工藤元司郎などは放送中に「滝沢先生」を連発していた。 滝沢は引退後日本競輪学校の名誉教官となり、本当に「先生」になった。
せんとうこていきょうそう【先頭固定競走】
出走選手とは別に先頭誘導員をおいて行なう競走。今ではほとんどが先頭固定競走である。先頭誘導員は、審判員の指示によりペースをつくりながら、打鐘前後あたりまでレースを誘導する。選手は、周長333mのバンクでは赤板まで、400mおよび500mのバンクでは打鐘まで、先頭誘導員を追い越してはいけない。新聞などでは「先固」と略して書かれていることがある。
せんとうゆうどういん【先頭誘導員】
先頭固定競走で、周回中に出走選手の前に立ってレースを誘導する人。普通、開催地の日本競輪選手会に所属し、その時期に配分のない選手が務める。ヘルメットに内蔵されたレシーバーにより審判の指示を受けて走り、最後は指示により走路から退避する。
センター
コーナーとコーナーの中間のこと。1コーナーと2コーナーの中間を1センター、3コーナーと4コーナーの中間を2センターという。
ぜんプロ【全プロ】
全日本プロ選手権自転車競技会の略。年に1度、競輪選手を主体とするプロ選手が自転車競技(スプリント、1000mタイムトライアル、ケイリン、オリンピックスプリント、ポイントレースなど)を行なう大会。その予選を兼ねて各地区ごとに行われる競技会を「地区プロ」という。せっかく選手が集まるのだから、ということで前日に行われる競輪が「全プロ記念競輪」。全プロ記念競輪は、該当する格付けがないので、オールS級の開催にも関わらずF II扱いである。
せんぽう【戦法】
それぞれの選手の得意とする戦い方。「逃げ」「捲り」「追込差し)」「自在」など
そうこうちゅうい【走行注意】
競走中の行為に対して選手に与えられるペナルティの中でもっとも軽いもの。事故点は0.2点。

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