競輪用語集〜は行


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま-わ行


バイクゆうどう【バイク誘導】
バンク街道で、バイクに先導させて行なう練習。街道のバイク誘導を選手の父親がやることも多い。なまじ子供を競輪選手にしたりすると、家族も練習相手を務めなくてはならない。
はいぶん【配分】
競輪開催への選手の参加斡旋のこと。(例)配分が詰まっているので疲れ気味だ。
ハウス
競走中、車体同士が接触すること。車体故障の原因はたいがいこれである。
ハコ
番手のこと。ハコでまわったのにもかかわらずにからめなかったりすると「あの野郎、ハコ3かよー(番手をまわったくせに3着だった)」などとなじられる。
ばしょ【場所】
1開催のこと。(例)2場所連続優勝。
バック
1.バックストレッチのこと。最終バックストレッチを先頭で通過することを「バックを取る」といい、「バックを取った」回数が多ければ多いほど、積極的な逃げ屋だという評価がされる。
2.スピードを緩めるために、ペダルを逆方向に踏むこと。ピストレーサーにはブレーキがないので、スピードを落とすにはバックを踏む。
はまる【嵌まる】
普通の意味では、ある場所に入り込むこと。競輪の場合、とりたてて「嵌まる」というと、番手の選手と離れて単騎で逃げる羽目になった先行型の真後ろに別線の先行型がついてしまったときのように、「展開によって思わぬ好位置を手に入れてしまう」といったニュアンスが強い。(例)あちゃ〜、1のケツに7が嵌まっちゃったよ!
はらいっぱい【腹一杯】
すでに十分稼いでいること。(例)アイツは、昨日1着取って腹一杯だ。今日のレースはいらないよ。
はる【張る】
車体を持ち出して後方から来る選手の勢いをそぐこと。「持っていく」「ブロックする」などともいう。
はるだというのにさくらがさいて【春だというのに桜が咲いて】
春に行われるので「桜花賞典」と名づけられている川崎競輪場の記念競輪で優勝した滝沢正光の優勝インタビューでの名セリフ。春だから桜が咲くのにこんなピンボケなコメントを残したことが語り草となっているのは、滝沢のキャラクターのなせるワザだろうか。
バンク
自転車競技用のトラック。国内の競輪場は1周333メートル(松戸・小田原など)、400メートル(立川・川崎など)、500メートル(大宮・千葉など)の3種類だったが、前橋が改修により333メートルからちょっとだけ長い335メートルとなり、4種類となった。ちなみに、海外では250メートルが多い。
バンクレコード
各バンクにおける上がりタイムの最高記録。
ばんぐみ【番組】
各レースにおける車番・枠番および選手の組み合わせのこと。施行者の番組編成課が編成する。この番組を作成する人たちを、ファンは「番組屋」などと呼ぶ。
ばんて【番手】
先行型の真後ろ、追込型にとってもっとも有利な位置。この位置を常におのれのものとするために、追込屋はいつでも自分の力をアピールする必要がある。
ばんてまくり【番手捲り】
番手の位置からの、前の先行型選手を見捨てての捲り。番手捲りができるのは「前の選手が力尽きたとき」「前の選手が圧倒的に格下のとき」「ラインとして最初からその作戦を狙っていたとき」「前が地域的に関係の薄い選手のとき」「切り替えたとき」など。それ以外で無闇に番手捲りを打つと、仲間うちで裏切り者扱いされることも覚悟しなくてはならない。
ハンドルをなげる【ハンドルを投げる】
ゴール直前に腕を伸ばしてハンドルを前に押し、さらに自転車をひと伸びさせること。
ビー【B】
普通は「B」と書いて「バック」と読み、一般にはバックストレッチのことを指すが、出走表などで「B」記号が使われているときは、選手ごとの最終バック先頭通過回数のことを示す。おおざっぱには、HとBの回数がともに多い選手は徹底先行型、Bは多いがHの少ない選手は捲り型と判断できる。(類)H
ビーきゅう【B級】
競輪選手の最下位ランクだったが、2002年4月にS級A級の2階層制になり廃止された。
ひく【引く】
後方から抑えられたときに、前を譲って隊列の後方に位置を直すこと。(例)さっさと引いてカマさんかい、このボケナス!
ピストレーサー
トラック競技用の自転車。
ひっかける【引っかける】
ホームストレッチライン、バックストレッチラインを先頭で通過すること。各ラインごとに1本、2本と数える。(例)3本引っかけて逃げ切った(→「赤板周回バック、最終ホーム、最終バックの3本のストレッチラインを先頭で通過して、そのまま逃げ切った」の意)。
ヒモ
2着の選手のこと。(例)次のレースはアタマは鉄板だけど、問題はヒモ探しだ。
ひょうかてん【評価点】
平均競走得点に業績点を加え、そこから事故点失格のみ〜2000年8月改正)を差し引いた点数。各期ごとに評価点を出し、これによって次々期の級班が決められる。
ヒラかいさい【ヒラ開催】
普通競輪の俗称。
ピン
1着のこと。「ピンピン」といえば2連勝。「ピンピンピン」といえば3連勝。
フォーカス
1着と2着の組み合わせ。転じて、買い目をいう。よく「FOCUS(焦点)」が使われるが、英語には、ちゃんと「FORECAST(予想)」という言葉がある。
ふくしょう【複勝】
3着までに入る選手をひとり当てる賭式。不人気のため新賭式導入と前後して廃止された。買った車番が3着以内に入れば的中だが、単勝同様に競輪では買う人間がほとんどいなかった。
ふつうきょうそう【普通競走】
先頭誘導員を使わず、出走選手のうちの誰かがトップ引きとなって行なう競走。全国的に車番制度が普及し、今では見られないので、ちっとも「普通」じゃなくなった競走。
ふつうけいりん【普通競輪】
もっともよく行われるA級選手だけによる開催のこと。格付けはF II
ふせいりつ【不成立】
そのまんま、成り立たないこと。レースそのものの不成立と、賭式の不成立のふたつがある。全員失格や全員落車棄権などのときはレース不成立で、全車券が返還される。1車だけでも正式にゴールインすればレースそのものは成立するが、2着がいないので連勝式の車券は不成立で返還される。
ふちゅういらくしゃ【不注意落車】
要は自分で勝手に落車すること。他の選手とまるで絡んでないのに自分ひとりが勝手に滑って転んだ場合などをいう。当然、客からは罵声が飛ぶ。
ふはつ【不発】
「逃げようとしたが逃げられない」「捲ろうとしたが捲れない」といったように、狙った戦法が失敗に終わること。とくに、捲りは常に不発のリスクをはらんでいる。
ふみだし【踏み出し】
スパートするために一気にペダルを踏み込むこと。
フラワーライン
昭和50年代ごろ、東京・千葉の選手たちによってつくられたグループ。房総のフラワーラインで練習したのでこの名がついたが、今では自然消滅している。当時のメンバーには、山口国男、山口健治、滝沢正光、清嶋彰一、尾崎雅彦、吉井秀仁らがいた。フラワーライン対中野浩一、井上茂徳、佐々木昭彦ら九州勢の対決は、今もファンの間で語り草になっている…らしい。
ふるさとダービー
売上の低い地方競輪場を盛り立てるために開設された、トップクラスの選手を多数集めて4日制で行われるオールS級トーナメント。記念競輪の豪華版的レースで、全国で場外発売される。準特別競輪G II)として扱われている。2001年度からは「全日本選抜トライアル」として、決勝進出者9名が全日本選抜競輪の出場権を得られ、決勝上位3着までは全日本選抜競輪の特選シード権を得られることとなった。2008年度を最後に廃止される。
フレーム
自転車の骨格となる部品。四辺形の中心にサドルとペダルを結ぶ通称「タテパイプ」がある。競輪は競技の公正のため、NJS(「日本自転車振興会」の略)規格という基準に合格した一定メーカーのフレームのみが使用を許される。
プロスポーツ
日刊プロスポーツ新聞社が発行するタブロイド判の週刊レース展望誌。名前は「プロスポーツ」でも競輪のことしか載っていない。競輪場や駅のキヨスクなどで販売されるが、キオスクではかなりマイナーな存在で、売り場のおばちゃんが値段を知らないことがある(ちなみに350円)。
ブロック
車体を内や外に振って後続の選手の勢いを止めること。車体だけでなく、身を持ってブロックすることも。外に後続の選手を振って飛ばすことを、「持っていく」ともいう。
へいきんきょうそうとくてん【平均競走得点】
競走得点の平均値。これが評価点算出の基準となる。
べっせん【別線】
1.別のラインのこと。本線の対義語として使われることもある。
2.地域的にはひとつのラインを組んでもおかしくはないが、並びで折り合いがつかず、別々にラインを分けること。
へんかん【返還】
いったん発売した車券を全額払い戻すこと。レース自体が不成立になった場合やすでに車券が発売されたあとにレースが中止になった場合はそのレースにかかわる全ての車券が、すでに車券が発売されたあとに出場予定選手の一部が欠場になった場合はその選手の車番、枠番に関わる全ての車券が返還となる。いちばん多いのが選手の当日欠場による返還。特払いと混同しないように注意。
ホーム
1.ホームストレッチのこと。
2.選手が普段練習に使っているバンク(ホームバンク)。所属県外のバンクをホームとしている選手もいる。例として、東京所属の選手には松戸競輪場(千葉県)や西武園競輪場(埼玉県)をホームとする者も多い。
ほじゅう【補充】
途中欠場や失格などで選手が足りなくなったため、急遽呼び集められてレースに出場する選手。早い話が、レースに必要な頭数を揃えるために呼び寄せられる選手のこと。以前は競走得点はノーカウントだったが、いまは補充でも競走得点がつく。
ほんじょう【本場】
実際にレースが行われている競輪場のこと。「場外」や「テレビ観戦」に対していわれる。
ほんせん【本線】
1.レースの中心となる、もっとも強力と思われるライン
2.予想の際に軸(狙い目)にする組み合わせ。(例)2−1本線に、抑えは2−9。

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