競輪用語集〜た行


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま-わ行


だいさんのせんこう【第三の先行】
三分戦で、最も弱い先行選手のこと。強いふたりが牽制しあっている隙に第三の先行が漁夫の利を得ることがある。たいていノーマークのラインなので、第三の先行を狙ってうまくいくと高配当になりやすい。
たいしゃせいど【代謝制度】
一定基準の競走得点をあげないとクビになるという怖い制度。
タイトル
特別競輪G I)の優勝のこと。タイトルホルダーは一目置かれる存在で、大いな名誉となる。「タイトル獲ってKEIRINグランプリ出場」がいまの選手の究極の目標。
だいにせんこう【第二先行】
先行した選手もしくはラインから大きく離れてしまい、後続集団の先頭にいる選手がまるで後続集団の中で先行しているように見えること。千切れた弱い追込型選手が第二先行状態になると悲惨。
だいみょうマーク【大名マーク】
誰にも競りかけられずに、強力先行型の番手を走れること。これで着が大きければ、客の罵声を一身に浴びること請け合いである。4コーナーで単独で番手の位置にいることを「4角大名」という。(例)今日はアイツ、大名だな。
だいよう【代用】
枠番連勝式で、狙った選手は連に絡まなかったが、結果的に車券は的中すること。たとえば、7番選手と5番選手の組み合わせを想定して枠番で5−4を買っていたときに、実際のレースは6番選手と4番選手の組み合わせで決まった場合、「狙いは外したけど代用で取った」という。
だしょう【打鐘】
残り1周半の地点を通過した時点から、残り1周の地点を通過するまでの間に鳴らされる鐘のこと。「ジャン」と呼ばれる。回数は一定しておらず、打鐘と同時にスローペースの牽制合戦になったりすると、やたら間のびしたものになる。レース経過においては、残り一周半の地点にレースが到達すること。残り2周のことを「打鐘周回」ともいう。高知競輪場の打鐘は銅鑼である。
たたく【叩く】
勝負どころで、他の選手あるいはラインを抑えて前へ出ること。先行型ふたりが主導権を取りあって競ることを「叩き合い」という。叩き合いになった先行型選手は、多くの場合共倒れになる。(例)前で叩き合ってくれれば捲りごろだけどな。
たびうち【旅打ち】
旅先で博打をすること、あるいは博打のために旅をすること。旅打ちで全国47場制覇した強者もいる。
たれる【垂れる】
脚力を使い果たしてスピードが落ちた状態。特に逃げた選手に対してよく使う。漢字なら「垂れる」なのだろうが、「タレる」とする方が競輪チック。
たんき【単騎】
1.ラインに入れずにひとりぼっちの選手のこと。単騎だからといって軽視していると、思わぬところでドカーンといかれて大穴を出されることもある。
2.レース中における単独行動。(例)後方から1番車が単騎上昇。
たんきとうろくせいど【短期登録制度】
外国人選手が半年程度の間一般の競輪開催に参加できるよう、一定の訓練を行ったうえで、2年を最長とする短期間の選手登録を認める制度。2009年より開始。実施期間が限られていた従来の国際競輪に替え、外国人選手が日常的に参加することでファンにアピールするために実施された。参加するレースは原則としてF I。適用級班はS級2班で、所属は「外国」となる。来日中の滞在費などは自費だが、ある程度の期間で賞金が稼げるのが、外国人選手にとっては魅力らしい。
たんしょう【単勝】
そのレースで1着になる選手だけを当てる賭式。新賭式導入と前後して廃止された。競馬ならば単勝のオッズが人気のバロメーターとなるが、競輪では単勝を買う人間がほとんどいないので何の目安にもならず、法律で売ることが決められているから仕方なく売っていただけ。
ちぎれる【千切れる】
前の選手のスピードについていけず、離されてしまうこと。強力先行屋の番手が弱小マーク屋だったりすると、いともたやすく千切れてしまうことがある。四六時中千切れているのに、そこそこの成績は残している、不思議な選手もいる。
ちゃくがい【着外】
4着以下のこと。(例)本命が着外に沈む
ちゃくさ【着差】
ゴールに入ったときの前後の選手同士の差。微差(写真判定でわかるような差)からタイヤ差、1/8車輪、1/4車輪、1/2車輪、3/4車輪、1車輪、1/2車身、3/4車身、1車身、1車身1/2、2〜10車身、大差(10車身以上)まである。
チャレンジシリーズ
2008年に新設された、A級3班のみによるトーナメントにつけられた愛称。以前のB級戦みたいなもんである。このクラスでも着外だらけの新人のお先は暗い。
チャリロト
平塚競輪場が発売する重勝式車券の愛称。最終レースから数えて7レース分の1着を当てるもので、予想はコンピュータによる自動予想。1口200円で、キャリーオーバーにより配当は最大12億円となる。同じく最終レースから数えて7レース分の1着を自分で予想して当てる「チャリロト・セレクト」もあり、こちらは1口100円、キャリーオーバーによる最大配当は6億円。いずれも、イーバンク銀行の口座でのネット決済となる。
チャレンジポイント
G IIIおよびF Iの最終日の出場レースの格と順位に応じて選手に与えられるポイントだったが、不評のため現在は廃止されている。このポイントの合計により一部のG IG IIの出場権を得られる。もともとは途中欠場対策だった(最終日のレースに出場しないとポイントがもらえない)。
チョイさし【チョイ差し】
最後の直線で前の選手をギリギリまでかばって、ゴール前でチョコンと差すこと。これができるのは、後続が迫ってこずに、ある程度の余裕があるとき。
ちょくせん【直線】
競輪でことさら「直線」という場合は、最終周回4コーナーを回ってからゴールまでの最後の直線(ホームストレッチ)を指す。
ついか【追加】
開催前に、正規斡旋者から出た欠場者の穴埋めや、特進選手を配分するために、もともとの出場予定者に追加して行なわれる斡旋。(例)あのヤロー、追加の身分で優勝しやがって!
ついそうぎむいはん【追走義務違反】
過度の牽制などで、積極的に前走者を追走しないことをいう。失格事由のひとつ。牽制しあいに気を取られ、1人で飛び出した選手を誰も追わずに、結局飛び出した選手以外の8人が失格になるという事態が過去に何度か起こっている。
つかう【使う】
目標とする選手の機動力を利用すること。マークする側から見た言葉。(例)先行する1番車を使う5番車が有利だ。
つきバテ
前の選手を追走することに脚力を使ってしまい、バテてしまうこと。結果的に千切れたり、追い込めなかったりする。
つっぱる【突っ張る】
後方から抑えられたときに、一旦後ろに引いたりせず、前の位置を譲らないこと。抑えに来た選手を振り払って先行すると「突っ張り先行」。(例)アイツ、前を取ったけど捲りかなあ。でも、突っ張りもあるかもしれないぞ。
てきせいぐみ【適性組】
自転車競技経験のない者を対象とした「適性試験」で日本競輪学校に合格した選手たちのこと。
できた【出来た】
自分の予想通りにレースが決まること。ただし、レースが終わってから「出来た」と言うのは間抜け。予想の段階か、レースの途中で叫ぶのが通。(例)4が逃げたところを1が捲ってマークの9が差して9−1…、ホイ、出来た!
できる【出切る】
レース中に、単独で先頭の位置に立つこと。(例)関東ラインが完全に出切った。
てっていせんこう【徹底先行】
ひたすら逃げることを信条とする選手。
てっぱん【鉄板】
鉄の板のように「堅い」こと。(例)このレースは、アタマ鉄板だなあ。
テラせん【テラ銭】
ギャンブルで胴元(主催者)が手数料として賭け金の中から手にする金の俗称。競輪その他公営競技の場合は、主催者が売上の25パーセント(競馬は多少前後する)をテラ銭として手にし、残りの75パーセントが配当金にまわる。
でんわとうひょう【電話投票】
発売窓口に行かずに、電話で車券が購入できる制度。会員制をとっている。略称は「電投」。
どうき【同期】
日本競輪学校で同じだった選手。たまに同期ラインが成立する。
とうきいどう【冬期移動】
雪の多い地区の選手が、冬場の練習環境を求めて雪のない場所に移動して練習すること。北日本所属の選手の多くが冬は関東地区あたりに移動する(練習のための移動だけなので、所属は変わらない)。
とうじつけつじょう【当日欠場】
レース当日に欠場が決まること。普通は出走表が発表され、すでに前売りが行われているので、その選手に関する車券は返還対象となる。
どうちゃく【同着】
まったく並んだ状態で差がなくゴールして、ともに同じ順位が与えられること。
とうろくち【登録地】
選手が住所として届け出ている都道府県のこと。登録地の日本競輪選手会支部の所属となるが、沖縄県や宮崎県には支部がないので、たとえば登録地は沖縄県で、所属支部は鹿児島、ということになる。地域ラインの成り立ちの根本。
ドカント
重勝式車券に対して日本自転車振興会が付けた愛称。重勝式車券は経済産業省と個別の競輪場との間で導入が進められ、その蚊帳の外に置かれた日本自転車振興会がメンツを立てるために独自の愛称を付けたとの噂。ネーミングセンスなし。
とくしょう【特昇】
特進と同義。
とくしん【特進】
特別昇級・昇班のこと。期の途中であっても、A級の場合は3場所連続完全優勝S級2班に特進する(2008年からは1〜2班の場合のみ)。以前、B級があった頃は、3場所連続連対しての優勝(初日・2日目は2着でもよい)でA級4班に上がれた。2003年からは、3場所連続完全優勝のほか、レインボーカップからも特進できるようになった。また、2008年から設けられたチャレンジシリーズで3場所連続完全優勝すると、A級3班からA級2班に特別昇班することになった。最近では「特進」より「特昇」の方がよく使われる。
とくせん【特選】
レースの格の1つ。開催初日に行われる特選は、参加選手中上位の選手を集めて行われるシード戦。一般的な3日制のF IF IIの場合、全員が翌日の準決勝に出場できる。G III以上のグレードでは、複数ある特選の着順上位何名かが準決勝進出の権利を維持したまま翌日以降の「○○賞」というような特別な名前がついた花興行的レース(レースのクラスとしては「優秀」)に出場でき、その他の特選出走選手は二次予選に回ることが多い。2日目以降の特選はただの負け戦で、準決勝、順位決定/優秀の下のクラスの競走となる。
とくばらい【特払い】
的中がなかった(1枚も売れてなかった)場合に、そのレースの当該賭式の投票者全員に、本来なら的中者に払われるべき金額を支払うこと。特払いは70円(控除率は25パーセントなので厳密に計算すれば75円になるが、10円未満の端数は切り捨てられる)。競輪の場合は、単勝複勝を買う人間自体が非常に少なかったので、単勝や複勝での特払いは日常茶飯事だった。買い目の組み合わせが504通りと多い車番三連勝単式でも、客の少ない競輪場の早い時間のレースでは特払いになる可能性も。
とくべつきょうそう【特別競走】
通常のトーナメントではない、そのとき限りの競走のこと。年末のKEIRINグランプリなどがこれにあたる。
とくべつけいりん【特別競輪】
競輪でもっともグレードの高い開催。これに出場できることが一流選手の証。現在、日本選手権(通称「ダービー」、開催地は年によって異なる)、高松宮記念杯(通称「宮杯」、大津びわこ競輪場)、寛仁親王杯(開催地は年によって異なるが、ほぼ前橋競輪場)、全日本選抜(開催地は年によって異なる)、オールスター(開催地は年によって異なる)、競輪祭(小倉競輪場)の年間6つの特別競輪がある。2001年度からG Iに格付けとなる。
とくべつせんばつしけん【特別選抜試験】
日本競輪学校の入学試験の方法のひとつとして採用された選抜方法。種目に関係なくオリンピックなどのメダリストは受験資格があり、特例として一般試験、適正試験より年齢制限が緩い(27歳まで)。これによる入学者には、スケートショートトラックの植松仁、スピードスケートの武田豊樹がいる。最近さらに適用範囲が広げられたが、これは「何度受けても学科で落ちている某選手救済策では?」との影の声も。
とっかん【特観】
特別観覧席の略。入場料以外に、別料金を払って入場する特別席。設備は競輪場によっても違うが、冷暖房完備だったり、専用レストランがあったり、座席ごとにモニターがあったりと、一般スタンドより豪華。ビッグレース開催時の特観は開場早々に売り切れることもある。年末のKEIRINグランプリの特観は、チケットぴあなどによる事前予約制をとっている。
トップびき【トップ引き】
普通競走において、自ら申し出て先頭誘導員の代わりを務める選手。最初から風の抵抗を受けて他の選手を引っ張るので、最下位入線間違いなし。それを承知でトップを引くのは、どう考えても勝ち目がないレースで普通に走って下位に沈むより、トップ引きをして先頭手当をもらった方が稼ぎになるから(賞金と合わせると大体5着相当の額になるという)。先頭誘導員の代わりといっても、あくまでも出走選手のひとりなので、車券の対象になる。実際、トップ引きがに絡んだ例はいくらでもある。
とびつき【飛びつき】
後位からスピードを上げて上昇してくる選手を、勢いをつけながら待ち、横を抜いていった瞬間に、すかさずその真後ろの位置をとること。
とぶ【飛ぶ】
(とくに有力選手が)負ける(にからめない)こと。(例)あ〜、吉岡がまた飛んだ〜!
ともびきけつじょう【友引欠場】
複数枠(4〜6枠)で、一方の選手が当日欠場した場合に、同枠のもう一方の選手も欠場させる措置。車券の車番制が定着した最近ではあまりない。
とりガミ【取り紙】
的中しても儲けにならない車券。略して「ガミ」とも言う。低配当の一番人気が当たっても、その他に何点も買っていると、車券は当たったのにトータルではマイナスになるという間抜けな状況が発生する。(例)「さっきのレース取ったよ!」「どうせガミだろ」

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