競輪用語集〜ま-わ行


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま-わ行


まい【枚】
車券の購入単位で、1枚=10円。現在の車券は100円単位なので、10円券×10枚を1枚として扱っている。
マーク
1.他の選手の後位につけること。
2.前の選手を追走したまま最後まで追い抜けず、2着でゴールインしたときの決まり手。追い抜いて1着で入れば「追込」、追い抜けず2着で入れば「マーク」とされる。まれに、1着入線の選手が失格となり、2着の選手が繰り上がりになった場合に1着の決まり手に「マーク」がつく。
まえうけ【前受け】
周回中に先頭の位置にいること。
まえのこり【前残り】
逃げた選手もしくは先頭で直線に入ってきた選手が、そのまま粘って上位(普通は2着)で入線すること。
まえまえ【前々】
目標とするべき先行型もいないので「勝負どころで臨機応変に動けるように隊列の前の方を走りたい」という意味の選手コメント。基本的にアテにならない。
まくり【捲り】
1.後方から一気に勢いをつけて前の選手を追い抜いていく戦法。最終2センターあたりより手前で追い抜いた場合に「捲り」となり、それ以降は「捲り追込」、あるいは「追込」となる。
2.捲った結果、に絡んだときの決まり手。
まくりおいこみ【捲り追込】
捲りぎみに早めに追い込むこと。だいたい、最終3コーナーから4コーナーのあたりで踏み出す。
まけせん【負け戦】
勝ち上りに失敗した選手を集めて2日目以降に行われるレース。2日目以降の「一般」とか「選抜」とかの名前がついたレースがこれに該当する。出場すると、たとえ上位に入っても競走得点が下がってしまうため欠場する選手もいるが、負け戦を主な賞金稼ぎの場所としている選手の方が多い。
まんシュー【万シュー】
万車券。競輪に限らずあらゆる公営競技で使われる言葉だが、語源は競艇の「万舟」。ほかの呼び方としては「万太郎」「万ケツ」など。「万コロ」という人もいるが、それだとなんとなくお下品な感じがするのは気のせいだろうか。
ミッドナイトけいりん【ミッドナイト競輪】
深夜族の取り込みを狙って2011年に小倉競輪で始まった深夜開催。第1レース発走が21時15分、以降20分間隔で7車立て7レース(4周)、初日は1着権利のオール予選の2日制(週末の金曜・土曜に開催)、場内無観客、投票はインターネット投票のみという、思い切りコストも削減した異例づくめの開催。オールA級1〜2班戦で始まったがS級戦も行われた(ただし扱いはF II)。
みなしちょくせん【見なし直線】
4コーナーの立ち上がりからゴールまでの直線の長さのこと。「見なし」なのは、厳密な直線部分だけでなく、コーナーの終わりで「ほぼ直線としてもよいであろう」部分も含むから。
メイチ
目一杯の略。後のことを考えず、目一杯力走することを「メイチ駆け」という。
めぐまれ【恵まれ】
思わぬ好展開のおかげでよい着順を得ること。テレビ中継の勝利者インタビューで「いやあ、恵まれました」などと謙遜したコメントをする選手もいるが、実際、恵まれ以外の何者でもないケースもある。
もがく
全力疾走すること。複数の先行型選手が主導権争いをすることを「もがき合い」というが、これは「叩き合い」と同じ意味。
もくひょう【目標】
マークする対象の選手のこと。選手コメントで「○○君目標」と言っても、別に「○○君のようになりたい」という意味ではなく、「○○君をマークする」ということ。
やおちょう【八百長】
真剣勝負に見せかけて、事前の申し合わせの通りの勝ち負けを演出すること。他のスポーツでもあってはならないことだが、とりわけ公営競技では第一に排除されるべき行為。それだけに、競輪場内の野次用のタームとしては実に一般的。競輪を知らない者には、周回中は先頭誘導員の後ろをゆっくり走ることやラインを組むことをもって「八百長」と言いたがる者もいるが、そもそも八百長の意味を理解していないのであろう。
やじ【野次】
選手に対する心のこもった声かけのこと。公営競技の華だが、とくに選手との距離が近く、モーター音に邪魔されることもない競輪場は野次を飛ばすのにはもってこい。金がかかっているだけに、心のこもり方は半端ではない。本命選手が惨敗したときなど、大勢のファンから聞くに絶えない罵詈雑言励ましの声が寄せられる。頻出タームは「バカヤロー」「アホ」「ボケ」「カス」「ヤオチョー」「カエレ」「コジキ」「ドロボー」など。
やすい【安い】
賞金が安いこと。転じて、弱い選手や、弱い選手ばかりが集まったレースのことをいう。(例)こんな安いメンバーが相手じゃ楽勝だな。
やまおろし【山降ろし】
バンクの高くなっているところから一気に駆けおりて加速すること。
ヤンググランプリ
従来の競輪祭の新人王戦を独立させて新設された若手選手による一発勝負。G IIに格付される。
ゆうしゅう【優秀】
レースの格の1つだが、同じ「優秀」と呼ばれていても開催によって位置づけが違う。一部のG IIでは、初日特選よりさらに上位のレースとして初日に行われる。G IIIでは初日特選3着以内の選手を集めた2日目の最終レースとして行われ、出走選手は着順に関係なく準決勝進出権利を持っている。最終日の負け戦として行われる場合、順位決定線がない限りは決勝のすぐ下の格のレースとなる。
ヨーロッパ
4番車、6番車、8番車をまとめていう言葉。これらの車番は、出走メンバー中で格下の選手がつけるのが一般的。
よそうや【予想屋】
競輪場内で、施行者の許可のもと、レースの予想をする商売。競輪場によっては「車券コンサルタント」などというモダンな名前をつけているところもある。1レースにつき100円が相場で、全レースまとめてだと安くしてくれることが多い。予想屋のお陰でいい車券を当てたら、払戻金の中から「ご祝儀」をあげるのが礼儀。
よはんせん【予般戦】
初日予選と2日目以降の一般戦をあわせた言葉で、参加選手中もっとも下のレベルのレース、もしくはそれに出場するクラスの選手であることを示す。(例)予般戦ではあなどれない(「準決勝クラスでは間違っても連対はないけど、初日予選や2日目以降の一般戦ぐらいなら連対できるかもね」の意)。
よんぶんせん【四分戦】
ラインが4本できるレース。「細切れ」ともいう。
ライン
競走中に、数名の選手によって形成されるグループ。または、そのグループ形成のもととなる選手同士のつながりそのもの。多くは同地区選手により形成される。地区は日本競輪選手会の区分け、すなわち「北日本」「関東」「南関東」「中部」「近畿(中部と組んで『中部近畿』)」「中国」「四国(中国と組んで『瀬戸内』)」「九州」が基本。同じ地区でも、例えば関東の「茨栃(茨城と栃木)」「埼京(埼玉と東京)」「上信越(群馬、新潟と長野)」のように細分化されることもある。無論、同地区の選手がいなければ「東日本」「西日本」「遠征」など大くくりになったりするし、同期ラインなどを組むこともある。ごくまれに「奥さんの出身地ライン」などという、その成立過程に頭をひねらざるをえないラインが生まれることも。
らくしゃ【落車】
レース中に転倒すること。
らくしゃかつにゅう【落車滑入】
ゴール前で落車し、その勢いで滑走してゴールインすること。入線順に応じた順位と競走得点が与えられる。順位は選手あるいは自転車のいずれかがゴールを通過した時点で決定する。
らくしゃきけん【落車棄権】
落車して、そのままレースを棄権すること。着順はつけられない。
らくしゃけいにゅう【落車携入】
ゴールの手前30メートル以内で落車した場合に限り、再乗せずにレーサーを押して歩いてゴールインすることが認められている。入線順に応じた順位と競走得点が与えられる。
らくしゃさいじょう【落車再乗】
落車したが、再度乗車してゴールインすること。入線順に応じた順位と競走得点が与えられる。
りょうがえや【両替屋】
競輪場内で、払戻窓口以外で当り車券を払い戻してくれる人。ただし、額によって多少の手数料をとられる。が、もしかしたらもう絶滅?
ルーキーチャンピオンレース
デビューしたばかりの期の選手トップ9人を集めて行われる一発勝負のレース。競輪専門紙「赤競」を発行する日刊プロスポーツ新聞社の主催で、「若鷲賞」とも呼ばれる。
レインボーカップ
2003年からはじまったA級選手対象のチャレンジ制度で、前期・後期それぞれに行われる。1月/7月のF IF IIのA級全レース(ファーストステージ)での競走得点上位270名が4月/10月に6ヶ所で開催されるセカンドステージに出場し、セカンドステージの各開催決勝出場者54名が6月/12月のファイナルステージに出場。ファイナルステージで決勝に勝ち上がった9名がS級2班に特進できる。2008年の制度変更により、A級1〜2班のセカンドステージは上位189名による3ヶ所開催、各開催の決勝出場者と優秀1〜6位の計63名がファイナルステージに出場、と変更になった。また、3班については、1〜3月/7〜9月の全レースから上位45名が選ばれ6月/12月のファイナルステージを行い、決勝進出9名がA級2班に特進することとなった。さらに、2009年後期からはステージ制ではなくなり、1〜2班戦・3班戦ともに審査期間内の成績上位者9名による一発勝負のレースとして、3着以内に入った選手が特進することとなった。
れん【連】
連勝式車券の「連」、要するに1着2着のこと。2着以上に入ることを「連に絡む」「連対する」という。
れんしょうしき【連勝式】
1着、2着の枠番もしくは車番を当てる賭式。買った枠番(車番)のどちらが1着でもかまわないのが連勝複式で、1着2着を順番通り当てなければいけないのが連勝単式。
れんたい【連対】
2着以上に入ること。出走したレースのうち、2着以上に入った割合を「連対率」という。三連勝式導入後は「三連対率」も使われる。
ローラー
前輪を固定して、後輪のみを回転させる練習台。主に室内練習に使われるもので、これを使わない選手はまずいない。
わくばんさんにしょうたんしき【枠番二連勝単式】
1着、2着で入線する枠番を順番通りに当てる賭式。略して「二枠単」。組み合わせは33通り。車番二連勝単式導入前まではもっともポピュラーな賭式だった。
わくばんさんにしょうふくしき【枠番二連勝複式】
1着、2着で入線する枠番を順不同で当てる賭式。略して「二枠複」。組み合わせは18通り。
ワイド
拡大二連勝複式の愛称。先に導入していた競馬での呼び方をそのまま使ったもの。せっかくの新賭式のひとつだが、競輪ではまるで人気がない。

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