競輪用語集〜か行


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま-わ行


がいたいせん【外帯線】
バンクの内側に2本引いてある線のうち外側の線。この線より内側を走っている選手を、さらにその内側から追い抜いてはいけない。
がいていばんぐみ【概定番組】
レースの格付けや勝ち上がりの条件を設定した、あらかじめ作られている番組の規定。
かいどう【街道】
一般の道路で行なう練習のこと。ピストレーサーの場合は、そのままでは街道に出れないので、ブレーキを装着する必要がある。普段はバンクでの練習を行なわず、街道のみで練習する選手もいる。
かおみせ【顔見せ】
選手紹介
かかり
スピードの乗り具合のこと。(例)逃げたはいいけど、どうにもかかりが悪い。
かくだいにれんしょうふくしき【拡大二連勝複式】
3着以内で入線する車番のうち2つを順不同で当てる賭式。愛称「ワイド」。組み合わせは36通り(的中は3通り)。
かっそうろ【滑走路】
熊本競輪場のホームストレッチの俗称。まるで「滑走路のように長い」ことから。
カマシ
ペースが緩んだり、他の選手が位置を下げたりしているうちに一気にスパートする戦法。「カマシ先行」などという。対して、他車をおさえながらジワジワ逃げるのを「迎え先行」という。
かわしのかわし【交わしの交わし】
ゴール前、先頭にいた選手が二番手に交わされ、さらにその二番手の選手が三番手の選手に交わされること。
かんぜんゆうしょう【完全優勝】
全レース1着で優勝すること。
カント
バンクにつけられた傾斜角のこと。角度は競輪場によって違う。
かんとうせいしんけつじょ【敢闘精神欠如】
選手は勝利を得る意志をもって全力を尽くさなければならないが、これを行なわずに、ただ後方をダラダラ走っていたり、明らかに勝ち目のない無茶な走り方をした場合などをいう。最悪は失格となる。
かんとうもん【敢闘門】
選手がバンクへ入出場するゲート。門と言うより、ただの「出入口」の方が近い。
かんむりレース【冠レース】
企業がスポンサーとなって行われる開催。よくあるのはスポーツ紙(「日刊スポーツ杯」など)や専門紙(「三社杯」など)によるものだが、立川競輪場の「アシアナカップ」(アシアナ航空)のように一般企業がスポンサーとなったものもある。特別競輪では、2001年度より、全日本選抜が読売新聞社、小倉競輪祭が朝日新聞社の冠レースとなった。
き【期】
1.日本競輪学校の卒業期。
2.競輪における期間の単位。1年は、1月〜6月、7月〜12月の2期に分かれている。2001年までは4月〜7月、8月〜11月、12月〜3月の3期だった。評価点は、これらの期ごとに計算する。また、選手の級班移動も期を境として行われる。
きかんしゃ【機関車】
ウマ
きどうりょく【機動力】
逃げ捲りなど、自力で勝負すること、または自力で勝負できる選手のこと。
きねんけいりん【記念競輪】
各競輪場で年に1回行われる、競輪場にとってのビッグレース。ほとんどの場合、「開設○周年記念○○賞」という名がついている。4日制のオールS級トーナメント。トップクラスの選手も多数出場する。2001年度よりG IIIに格付けとなる。2001年までは前節、後節の2節に分かれ、各節ともにS級とA級でそれぞれ3日間トーナメントが行われていた。
きまりて【決まり手】
1着および2着に入った選手が最終的に取った戦法。「逃げ」「捲り」「差し追込)」「マーク」の4つがある。
きゃくしつ【脚質】
選手の走り方の特性。「地脚型」と「スプリンター型」など。ときに「戦法」と同義で使われる。
ギヤばいすう【ギヤ倍数】
自転車の大小ふたつのギヤの歯数の比率。ギヤ倍数を大きくすると、踏み込みに余計力を必要とするが、その分ひと踏みで走れる距離が大きくなる。ベテランの追込型は、直線での伸びをよくするためにギヤ倍数を上げることが多いが、ダッシュがきかなくなるので、前の選手の踏み出しについていけずあっさり千切れてしまう悲しいケースもまま見られる。だいたい、3.57、3.64あたりが普通。
キャリーオーバー
的中者がいなかったときに、その配当金として支払われる予定だった金額を繰り越して次回分に合算する制度。数字選択式宝くじ「LOTO6」やサッカーくじ「totoBIG」などのくじでおなじみ。競輪では2008年からの重勝式車券で採用され、繰り越しを含む最大配当金額は12億円。
きょうぎきそく【競技規則】
競走実施から失格の事由まで、レースを行うための規則を定めたもので、各主催自治体ごとに「○○市自転車競走競技規則」などとして定められているが、内容はどこも同じ。
ぎょうせきてん【業績点】
レースで1着・2着になった回数に応じて、競走得点にちょいと加算してくれるご褒美の点。
きょうそうとくてん【競走得点】
レースの格(決勝、選抜、一般など)と着順によって、選手に与えられる得点。選手は、賞金と得るのと同時に、競走得点を得るために走る。
きょうそうふせいりつ【競走不成立】
全員失格や全員落車などによって、レースが成立しない場合をいう。レースそのものがなくなってしまったのだから、車券も全額返還となる。なお、一部の賭式が不成立でも、競走そのものは成立することはある。
きょうそうぼうがい【競走妨害】
他の選手の競走の邪魔をすること。斜行や押圧、押上などがある。
きりかえ【切り替え】
それまでつけていた選手もしくはラインを捨てて、他の選手またはラインに乗り換えること。切り替えられたほうはいい気分がしないので、身内(同地区)のラインに対してやるのは避けるにこしたことはない。逆にいえば他人ばかりが集まったその場限りの即席ラインなら、切り替えも自由。
ぎんこうレース【銀行レース】
銀行のように堅い(1着2着が明らかな)レースをいう。本家の銀行が、実はあまり堅くないことが明らかになった昨今、呼び方を変えるべきかもしれない。
くう【食う】
前の選手をゴール前で追い抜くこと。
くちがあく【口が開く】
前走者につけきれずに車間が開き気味になること。解説者の井上茂徳が好んで口にする。
グランドスラム
全ての特別競輪G I)で優勝すること。滝沢正光と井上茂徳、神山雄一郎が達成している(ただし、滝沢と井上は特別競輪が年6場所になる前)。あの中野浩一は未達成のまま引退した(高松宮杯〜現在は高松宮記念杯〜だけは最後まで制覇できなかった)。
グランプリポイント
2002年度より設定されたKEIRINグランプリの出場権を賭けたポイント。各G Iの決勝戦出場者に付与されたが、これによる選手選出は各方面から大不評で、あえなく1年で廃止された。
クリップバンド
脚をペダルに固定させるためのバンド。発走時に全員が極端に出渋って、ヘタすれば全員が失格になりそうなときに、「わざと」クリップハンドルを緩めて発走やり直しをアピールするケースがまれにある。
グレードせい【グレード制】
2001度から採用されたレースの格付け。特別競輪G I準特別競輪G II記念競輪G IIIS級シリーズF I普通競輪F IIとされた。それらの頂点となるG PとしてKEIRINグランプリが存在する。
ケイドリームス【Kドリームス】
立川競輪場が発売する重勝式車券の愛称。「BIGDREAM」と「K-5」および「K-3」がある。「BIGDREAM」は最終レースから数えて4レース分の1着と2着を当てるもので、コンピュータによる自動予想。1口200円で、キャリーオーバーにより配当は最大12億円となる。「K-5」は最終レースから数えて5レース分の1着を当てるもので、予想は自分でする。1口100円で、キャリーオーバーにより配当は最大で6億円。「K-3」は「K-5」の3レース版で、キャリーオーバーはない。いずれも登録制サイトでのインターネット投票となり、投票用電子マネー「デルカ」を使用する。
けいやくかいじょ【契約解除】
レースへの出場をとりやめさせられること。選手の出場は斡旋契約に基づくもので、契約解除はイコール「お帰り」となる。主な事由は失格
ケイリン
日本の競輪をもとにして作られた自転車競技。カタカナで書くと、自転車競技の方を指す。世界選手権やワールドカップではすでに行われており、オリンピックでも2002年のシドニー大会から正式種目になった。
けいりんおう【競輪王】
小倉競輪場で行われる特別競輪G I)の小倉競輪祭の優勝者。
けいりんグランプリ【KEIRINグランプリ】
年末にその年の特別競輪G I)優勝者、獲得賞金上位者の計9人で行われる一発勝負のレース。競輪界の最高峰レースとされ、優勝賞金は7000万円。トップクラスの選手にとってはグランプリ出場が年の目標。2001年度のレース体系新格付けではG Pとなった。2002年度は、その年の特別競輪優勝者とグランプリポイント上位者の計9人で行われた。
けいりんマガジン
一般書店で市販されている唯一の競輪専門商業誌。発行は白夜書房。
ケツ
真後ろ。マーク
げっかんけいりん【月刊競輪】
JKAが発行する公式競輪専門誌。一般書店での販売はなく、JKAへの直接購読申込による定期購読制をとっている。
けっていほうそう【決定放送】
着順確定を知らせる場内アナウンス。実況中継などでは「決定放送があるまでお手もとの車券は大切にお持ちください」が決まり文句。しかし、決定放送を聞くまでもなく車券を捨ててしまうことが多いのは悲しい現実。
ケン【見】
車券を買わずに、見るだけにしておくこと。(例)このレースは狙い目が絞れないからケンだな。
げんちしゅうごう【現地集合】
本来ならラインで走るはずの選手同士が、道中バラバラになりながら、最終的にはワンツーを決めること。
けんり【権利】
競輪でよくいうのは、上位レースへの勝ち上がり権利のこと。3着以内が翌日の決勝に進むことができる準決勝は「3着権利」という。また、勝ち上がり権利獲得を第一目標に走る(無理に1着を狙わない)ことを「権利取りの走り」などということもある。
こうえいきょうぎ【公営競技】
いわゆる公営ギャンブルのこと。財政収入確保のために、国や地方自治体が胴元になって開く賭博のことで、日本では唯一の合法ギャンブル。競輪のほかに、競馬、競艇、オートレースがある。競馬の場合は、国の特殊法人である日本中央競馬会が主催する中央競馬と、地方自治体が主催する地方競馬に分けられるが、競輪、競艇、オートレースは全て地方自治体が主催している。
こうじょりつ【控除率】
ギャンブルで、主催者が客の賭け金から召し上げる手数料(俗に「テラ銭」という)の割合。競輪では25パーセント。100円中25円が主催者の取り分で、残り75円が配当にまわる。ちなみに、宝くじやサッカーくじの控除率は50パーセント(100円中、当籤金にまわるのは50円)。
コーチや【コーチ屋】
親切に狙い目をアドバイスするようにみせかけて、その車券が当たったら謝礼と称して配当金をゆすり取る悪徳商売。犯罪である。なぜかオールカタカナで「コーチヤ」と書かれることが多い。
こくさいけいりん【国際競輪】
海外の有力自転車選手を招いて、日本人選手と混合で行われる競輪。システムは年によって変わるが、近年は招待選手9人を3人ずつF I開催に配分し、別々のレースに分けて予選を行う形になっていた。2009年度に短期登録制度が実施されたため、シリーズとしての国際競輪は行われなくなった。
こまぎれ【細切れ】
ラインが4本以上できるレース。現実にはラインが5本以上になることはないので、四分戦のことを「細切れ」と称する。
コメント
選手が出場するレースでの戦法や並びを語ること。新聞に出ていて、車券推理の材料にもなるが、たまにはコメントと違う状況になることも。考えてみれば、自分の作戦を全部気前よく話す必要などない。
コロガシ
レースで儲けた金額をそのまま次のレースにつぎ込むこと。コロガシに成功すれば倍々ゲーム以上の儲けになるが、そううまくはいかない。
こんごうせん【混合戦】
級の違う選手が一緒に走るレース。最近までS級下位の選手がA級選手と一緒にトーナメントを行なうSA混合戦が行われていたが、いまは行われていない。ルーキーチャンピオンレースもSA混合戦となる可能性がある。

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