吉祥寺駅の南に広がる都立の公園です。江戸時代は幕府の御用林で、明治になって皇室御料地から東京市に下賜されて、一般開放の公園になりました。井の頭池を取り囲んだ敷地は三鷹市と武蔵野市にまたがっています。池の西側には「お茶の水」水源がありますが、現在は自然湧水ではなく、ポンプで汲み上げています。江戸時代はここから神田上水へ水が供給され、「井の頭」の地名もここからきています。また、池の南側には源頼朝が建立したといわれる井の頭弁財天があります。公園の南を走る井の頭公園通りへ抜ける道はかつての参道で、参道の入口には「黒門」と呼ばれる門があります。公園の東の端は京王井の頭線の井の頭公園駅です。園内には軽食堂や売店が何ヶ所か設けられています。春の花見シーズンには一大宴会場と化します。
井の頭恩賜公園の一部でもある動物園です。上野や多摩と同じく都立の施設です。吉祥寺通りの西側の本園と、井の頭池に隣接した分園に分かれていますが、1回入場すれば両者の行来は自由です。本園はゾウ、カモシカ、サル山(アカゲザル)などの動物類や鳥類がいます。分園の中心は水生物館で、淡水魚などが展示されています。吉祥寺駅から吉祥寺通りを歩いて本園にまっすぐ向かってもいいですし、井の頭公園の散策がてら分園から入ってもいいでしょう。
武蔵野文化事業団の運営による劇場で、演劇やダンスなどの公演が行われます。舞台のほか、稽古場やカフェも併設されています。吉祥寺駅北口、ヨドバシカメラ手前から脇に入る道をまっすぐ歩くとあります。
昭和6(1931)年設立の劇団前進座の劇場で、前進座の公演のほか、落語などの公演も行われます。申込により一般の利用も可能です。吉祥寺駅南口を出て井の頭通りをひたすら高井戸方面に向かって歩くとあります。
吉祥寺中心部、FFビル7Fにある武蔵野市立の美術館で、2000作品を収蔵しているほか、企画展示も行われています。
オーケストラピットを備えた大ホール。パイプオルガンを設置した小ホールなどを備えた劇場で、各種コンサート、講演、映画上映などが行われています。
井の頭公園の先にあるおなじみスタジオジブリのプロデュースによるアニメ美術館。正式な名称は「三鷹市立アニメーション美術館」で、運営は徳間記念アニメーション文化財団が行っています。日時指定の完全事前予約制をとっているので、いきなりフラリと行っても入れません。国内ではローソンで予約できます。海外からも指定の方法で予約できます(公式サイトの英語ページに案内あり)。なお、地元民のための「三鷹市民及び近隣住民特別枠」が設けられています(三鷹市のサイトに情報あり)。徒歩では三鷹駅、吉祥寺駅いずれからでも約20分ぐらい。三鷹駅から「風の散歩道」をのんびり歩くのもいいでしょう。三鷹駅南口からはジブリ美術館前バス停に停まるみたかシティバス(明星学園行きルート・三鷹駅循環ルート)が出ており、三鷹駅循環ルートにはジブリのデザインによる車両も投入されています(往復割引乗車券/大人300円・子ども100円)。吉祥寺駅南口からのバスはジブリ美術館前バス停には停まらないので、手前の万助橋バス停か、先の明星学園入口バス停(こちらの方が近い)で降りて、そこから徒歩になります。
江戸時代に作られた、多摩川の水を江戸まで送る上水道です。ただし現在は、小平より西では水道としての機能は持っていません。作家・太宰治が入水自殺(三鷹駅から少し東に行ったむらさき橋付近といわれています)した頃はかなりの水量があったようですが、いまはそれほどではありません。武蔵野市・三鷹市では上水に沿って遊歩道がありますが、三鷹駅から吉祥寺通り万助橋交差点までは三鷹市が平成6(1994)年から整備に着手し、完成後に「風の散歩道」という愛称がつけられました。それ以外の上水沿いの道は未舗装の狭いところも多く、街灯もろくにない場所もあるので、夜間の通行には注意を要します。
作家・山本有三が住んでいた洋館を利用した記念館で、「風の散歩道」沿いにあります。建物は大正末期の建築で、三鷹市の文化財にもなっています。
作家・森鴎外や太宰治の墓があることで知られる黄檗宗のお寺。太宰治の命日の6月9日に桜桃忌が開かれるのがここです。
大小のホールに音楽練習室、レストランなども備えた三鷹市立の劇場です。コンサート、演劇や落語などの公演が行われています。
音楽向け、会議向けなどの多目的ホールを備えた武蔵境駅前の武蔵野市の施設です。コンサートなども開催されています。
西荻窪駅の北方、善福寺池を囲んだ公園です。ここから善福寺川が流れています。池ではボート遊びができます。井の頭公園と並んで、花見の名所でもあります。吉祥寺駅からは徒歩だときついので、タクシーか荻窪駅または西荻窪駅まで移動してバスがいいでしょう。
戦時中までの中島飛行機の工場跡地で、戦後は「グリーンパーク」と呼ばれる米軍の住宅用地だったところが後に返還されて整備された公園です。戦後の一時期、この公園の近くに武蔵野グリーンパーク球場という野球場があり、昭和26(1951)年には国鉄スワローズの本拠地として試合が行われました。残念ながら使われたのは1シーズン限りで、やがて球場も廃止されました。球場へのアクセス線としてかつての工場引き込み線を利用した中央線の支線も設けられていました。
小金井市の北側に広がる広い公園で、ドッグランやバーベキュー広場、弓道場、サイクリング場などがあります。また、敷地内には江戸東京たてもの園が設けられています。売店、レストランもあります。名門ゴルフ場・小金井カントリー倶楽部が隣接しています。
天平5(733)年に開創されたといわれる調布市の古刹です。元禄時代のものとされる山門などが残っています。門前は「深大寺そば」で有名で、周囲にはそば店が多数あります。
深大寺に近接した都内唯一の植物公園です。約4500種類・約10万本の植物が植えられていて、広いばら園などが有名です。
大正13(1924)年に港区麻生から三鷹に移転してきた東京天文台で、現在は国立天文台三鷹キャンパスと呼ばれています。常時公開コースが設定されていて、予約不要で各種展示や施設の見学ができます。第一赤道儀室や天文台歴史館(アインシュタイン塔)などは登録有形文化財に指定されています。平日のみ営業の食堂と売店もあります。
戦前に軍民共用飛行場として開設された飛行場で、いぜんは場外離発着場扱いでしたが、現在では正式な飛行場として認められています。事業用の軽飛行機のほか、定期コミューター路線として新中央航空が大島、新島、神津島へ運航しています。使用機材はドルニエDo228-212(乗客19人)とBN-2Bアイランダー(乗客9人)です。
米軍から返還された旧かんとう村跡地につくられた多目的スタジアムで、正式名所は「東京スタジアム」ですが、ネーミングライツ(命名権)を味の素が獲得し、「味の素スタジアム」、略して「味スタ」と呼ばれています。サッカーJリーグの試合のほか、各種スポーツイベントやコンサートなどが行われます。イベント開催日は吉祥寺駅や三鷹駅から臨時シャトルバスが運行されます。
国際基督教大学のゴルフ場だったところを公園にしたもので、広々とした芝生広場が地域の憩いの場となっています。敷地の真ん中を東八道路が貫いています。東側には武蔵野公園や多磨霊園があります。敷地内に売店があります。
野川公園近くにある曹洞宗のお寺で、新選組・近藤勇の生家である宮川家の菩提寺であり、近藤勇の墓があることで知られています(ただし、近藤勇の墓とされるものは他にもあるそうです)。宮川家もこの近く、人見街道と小金井への道が分かれる辻にあり、戦時中に現・調布飛行場の拡張のために取り壊されましたが、近藤勇が産湯に浸かった井戸(調布市史跡)が現存しています。